不法投棄:震災がれきを 容疑の業者ら書類送検 /茨城
2012/10/12
ニュース
東日本大震災で発生した災害廃棄物(震災がれき)を含む土砂を不法投棄したなどとして、県警生活環境課などは11日、土砂を管理する常陸太田市から処理を委託されていた福島県会津坂下町坂本、木材チップ製造会社、北越フォレストと同社の男性業務課長(40)=常陸太田市居住=を廃棄物処理法違反(再委託禁止)▽茨城町駒渡、建材業者、細谷建材と同社の男性専務(36)=茨城町居住=を砂利採取法違反▽同社の男性社員(63)=同=を廃棄物処理法違反(不法投棄)--の各容疑で水戸地検に書類送検した。
送検容疑は、北越フォレストは1月11~13日、常陸太田市から委託された、同市宮の郷町の県有地の仮置き場にあった震災がれきの木くず混じりの土砂約380立方メートルの処理を、細谷建材に委託したとしている。また、細谷建材は、同社が管理する那珂市田崎の砂利採取場に、北越フォレストから委託された土砂約380立方メートルを埋め戻した。このうち約20立方メートルについて細谷建材の重機オペレーターの男性社員が捨てたとしている。
土砂の投棄は県警の捜査員のパトロールにより発覚。4月に県警が常陸太田市役所と送検された2社を家宅捜索していた。
県警によると、北越フォレストの業務課長は容疑を認め、細谷建材への再委託について「仮置き場の使用期限の昨年12月末までに処理が間に合わなかった」と供述。一方、細谷建材の専務は容疑を否認しているという。
出典:毎日新聞