廃棄物処理施設技術管理協、スキルアップへ有資格者向け新教育制度
2012/09/28
環境省
廃棄物処理施設技術管理協会(川崎市川崎区、寺嶋均会長、044・288・2456)は、廃棄物処理施設の技術管理者向けの教育制度を10月にも始める。廃棄物処理技術の高度化などに対応し、最新知識の取得や維持管理技術の維持・向上を後押しする。学習プログラムの受講状況を認定する仕組みを設け、技術管理者による継続的な学習とスキルアップを促していく。
対象となるのは廃棄物処理施設への配置が義務づけられている技術管理者の有資格者。導入する「継続学習(CPD)システム」では、まず同協会に登録した技術管理者らが学習者として登録を申請。同協会などによるプログラムの中から適切なものを選んで受講する。
学習プログラムは、倫理や工学基礎を学ぶ基礎共通分野、関係法令や廃棄物処理施設の基本計画などを習得する専門技術分野で構成。これらの分野の知識について学習者は、講習会や研修会、シンポジウムなどを通じて習得し、能力の維持・拡充に努める。
さらに学習時間や件数などに応じてCPD単位を算定し、学習者に付与する。1年間で20単位以上の取得を求める。技術レベルの向上を後押しするため、取得した単位数に応じて上位から下位まで3段階程度にランク分けし、1、2年後に称号を付与する計画。
同協会は、学習制度への参加者を初年度1000人程度と見込んでいる。将来は1万人規模に増やしていく考えだ。
出典:中小企業ビジネス支援サイト