吉井町上奥平・産廃処分場を設置許可
2012/09/26
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住民不安で覚書を締結
高崎市は、長期懸案事項として審査を行ってきた、吉井町上奥平の産業廃棄物処分場建設計画について、妥当なものと判断し、24日付で設置許可証を交付した。
この計画は、昭和60年に寺尾町の産廃処理業者、二光産業処理有限会社から群馬県に事前協議書が提出され、高崎市との合併直前の平成21年5月に吉井町から群馬県に意見書が提出されていたことが明らかになったことで、問題が浮上した。
高崎市では、この産廃計画によって、生活環境に不安を感じている地域住民の意見を尊重する姿勢を示していたが、高崎市が中核市となり、産廃処分場の設置許可が高崎市の権限となったことから、この計画も、県から高崎市に引き継がれた。
高崎市では、生活環境に与える影響について、独自の調査を行い、専門家の意見を聞くなど、慎重な審査を行った結果、法令に基づき許可が妥当と判断した。
この処分場の今後の運営について、高崎市では住民の不安を払拭するため、事業者との間で覚書を締結し、地元住民が調査に立ち会うことや、関係書類を公表することなどを決めた。
計画施設は安定型の最終処分場で、処理する廃棄物は、廃プラスチック、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶器くず、がれき類。規模は敷地面積4万3245㎡、埋め立て面積2万9861㎡、埋め立て容量44万9519立方m。
出典:高崎新聞