増えたごみ隠すため不法投棄か? 容疑の女、収集所への搬出が負担に
2012/09/24
ニュース
新庄市内のショッピングセンター駐車場に家庭ごみを不法投棄したとして、最上地方に住む40代の女が廃棄物処理法違反の疑いで書類送検された事件で、新庄署の調べに対し女は、ごみを多く出しているのを周りに知られたくなかったとの趣旨の供述をしていることが21日、捜査関係者への取材で分かった。同地方でごみを地区の収集所に出すには指定された袋に氏名を記入する必要があり、同署は収集所に出すのを負担に思ったことが犯行の動機の1つとみて調べている。
捜査関係者によると、女は家族に隠れて食べたカップ麺の容器など自宅に置いていた大量のごみの処分に困り、当初はスーパーの店頭などに設置されているごみ箱に捨てていたという。次第に処理が追い付かなくなったことから、人気が少なくなった夜などに車で駐車場に運んで捨てるようになった。調べに対し、ごみが増えたことを近くの住民から指摘されるのを恐れたとする趣旨の供述もしているという。
最上広域市町村圏事務組合や新庄市環境課によると、最上8市町村では可燃、不燃ごみの収集に際し、減量と処理費用の削減を図るため、住民に対し有料の指定ごみ袋の購入を求めている。金額は1枚当たり30~50円。ごみ袋には捨てた人を明確にするため、町内会名と氏名を記入する必要がある。
出典:山形新聞