広島市、ごみ焼却場を集約へ
2012/09/13
ニュース
広島市はごみ焼却施設の安佐北工場(安佐北区)の稼働を、2014年度末で停止する計画だ。佐伯工場(佐伯区)もことし11月で停止。現在建て替えている安佐南工場(安佐南区)の13年度からの操業を見通し、ごみ処理機能を集約する。
安佐北は1990年に稼働し、処理能力は1日200トン。佐伯は1981年稼働で、135トン。市は当初、佐伯を07年度末、安佐北を09年度末までで稼働停止する予定だった。しかし、両工場を停止し、1日200トンを処理する安佐南を建て替える場合、市内の焼却能力が1日1435トンから900トンに低下する見通しとなった。
安定的な処理ができなくなるため、安佐北を23年度末まで延長する方針に転換したが、地元の反対の声に配慮し、14年度末までに短縮した。安佐南の修繕を業者が無料で行う期間に合わせた。10年3月、地元と変更協定書を交わし、現在、稼働停止後の施設利用方法などについて、地元住民から要望を受けている。
安佐南は建て替えで、処理能力が現在の2倍の400トンになる。このため、佐伯も安佐南の稼働に合わせて停止する。
現在、市内には中、南、安佐北、佐伯の各区に計4焼却施設がある。市はごみ処理機能の集約を目的に、中と安佐南に加え、更新期が迫る南(南区)を南区か安芸区に建て替えし、3工場体制にする計画を進める。
出典:中国新聞