山林に不法投棄、有害物質 県、代執行で廃棄 君津
2012/09/13
ニュース
君津市川谷の山林で不法投棄された有機溶剤の汚泥から有害物質ジクロロメタンなどが検出された問題で、県は十二日、汚泥を撤去する代執行に着手した。撤去と処分費の計約千三百万円は排出業者らに請求する。
県の担当者がこの日、不法投棄現場前で代執行を宣言し、重機を使って掘削を開始した。掘り起こすと臭いを発するため、作業員は防護服とマスクを装着。土砂をその場で検査したところ、高濃度のジクロロメタンが確認された。作業は約二週間の予定で、汚泥約二百トンを撤去する。
県によると、二〇〇三年に不法投棄が発覚。排出業者らに撤去を指導したが放置された。土地の再利用のため地主が六月に土壌を検査したところ、有害物質を検出した。
県の調査でも、環境基準を大幅に上回るジクロロメタンなど五種類の有害物質を確認。県は七月、排出業者らに処理を命じたが実行されず、行政代執行に踏み切った。
出典:東京新聞