科学技術館、当面存続 「展示原子炉の処分困難」
2012/09/03
ニュース
日本原子力研究開発機構(原子力機構)が管理する「むつ科学技術館」(むつ市関根)の存廃問題で、原子力機構は31日、「直ちに廃止は困難」と明らかにし、当面は存続されることになった。
同館には廃船となった原子力船「むつ」の原子炉が展示されており、廃止となると処分方法が課題となる。原子力機構は、「原子炉室など放射性廃棄物の保管施設の機能もあり、直ちに廃止することは困難」とした。
ただ、将来的には「保管中の放射性廃棄物の処分の見通しが得られるまで運営し、廃止または移管」としている。
同技術館を巡っては、民主党行政改革調査会が1月、原子力機構の管理する全国9か所の展示施設について廃止を含めて見直すべきだと指摘していた。
宮下順一郎市長は「全国的に子供たちが科学と触れる場所がなくなると将来に禍根を残さないか」と話している。
出典:読売新聞