石巻がれき茨城へ搬送 不燃性初の県外処理
2012/09/01
ニュース
茨城県笠間市の廃棄物処分場「エコフロンティアかさま」は30日、東日本大震災で発生した宮城県石巻市の不燃性と可燃性のがれき受け入れを始めた。県内の不燃性がれきが県外で処理されるのは初めて。
石巻市の中間処理施設から、コンクリート片や石などが混じった不燃性がれき50トンと、主に木くずの可燃性がれき20トンがトラック6台で運び出された。
放射性物質濃度は茨城県の独自基準(1キログラム当たり100ベクレル以下)を下回ったことを事前に確認した。
処分場に到着したがれきは、不燃性が埋め立て作業に入り、可燃性は31日から焼却される。2014年3月までに不燃性3万トン、可燃性7500トンを処理する。
不燃性がれきについて、県は笠間市分を除き40万トンの広域処理を必要としているが、見通しは立っていない。
県震災廃棄物対策課石巻事務所の阿部勝彦所長は「茨城県の協力はありがたい。一つ一つ丁寧に説明し、広域処理に理解を求めていきたい」と話した。
出典:河北新報社