仮設の古い給湯器、リサイクルに
2012/07/31
環境省
仮設住宅の風呂に追いだき機能を追加するため、被災3県で取り外される古い給湯器が、兵庫県などの障害者施設で分解され、資源リサイクルされることになった。最大で岩手県5000台、宮城県1万3000台、福島県9600台の計2万7600台を見込む。
ガス給湯器大手ノーリツ(神戸市)の子会社で給湯器リサイクルも行っているエスコアハーツ(兵庫県稲美町)が、業者の取り外した給湯器を買い取り、兵庫、大阪、広島3府県の障害者支援施設に処理を委託する。障害者らにより分解・分別された部品は金属資源としてリサイクルされる。リサイクル率は98・7%に上る。
追いだき機能の追加は、入居者の要望を受け国の財政負担で実施される。一方で1年程度しか使われていない給湯器が無駄になり、被災地からも「もったいない」との声が上がっている。
岩手県建築住宅課は「産業廃棄物としてシュレッダー処理されるよりも環境にやさしい」と歓迎している。
ノーリツによると、中古の給湯器は安全性の面から給湯器としての再利用は難しいという。
出典:読売新聞