医療廃棄物の不法投棄続く 富山市内のごみ集積場
2012/04/02
ニュース
富山市内のごみ集積場で、注射針や薬品の瓶など医療廃棄物の不法投棄に歯止めがかか らず、市が対応に苦慮している。使用済みの注射針が指に刺さると感染の恐れもあり、処 理を行う市環境センターは、集積場で廃棄物を見つけた場合、手を触れずに連絡するよう 呼び掛けている。
市環境センターによると、2011年度に富山市内で確認された医療廃棄物の総件数は 12件で、記録のある08年度以降で最多となった。1件の投棄で注射器の針20本、薬 品の瓶が30本捨てられるなど、まとめて廃棄されるケースが目立った。
投棄された中で最も多かったのは注射器の針。昨年8月には、富山市南部の一般家庭ご み集積場で、計8本のペットボトルに使用済みとみられる針が隙間のないほど詰め込まれ て投棄されていた。
富山市は、危険性を伴い、処理が困難な医療系廃棄物を「排出禁止物」に指定しており 、購入先や専門業者に相談して処分するよう「ごみ処理基本計画」で定めている。
医療系廃棄物があった集積場には投棄の禁止を呼び掛ける張り紙を掲示しているが、そ れでも投棄物は増加傾向にある。富山市環境センターは「医療廃棄物を見つけた場合は、 けがや感染を防ぐために触らないことを徹底してほしい」(業務課)と呼び掛けている。
出典:北国新聞