千葉県、運営会社に再調査求める 君津の産廃処分場漏水で
2012/04/02
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君津市怒田の産業廃棄物最終処分場から、場内の水が周辺に漏れ出していた問題で、県は三十日、運営会社の新井総合施設に対し、原因特定の再調査を求めた。
五月一日までを期限とし、すでに勧告済みの廃棄物の搬入停止措置も引き続き継続させる。
同社は、二十六日に漏水の原因として▽処分場の保有水の水位が上昇し、地表にしみ出して場外に流出した▽保有水をポンプで埋め立て物の下部に強制排水する際、ポンプが停止し、外部に流出-などが考えられるとする調査結果と改善策を県へ報告した。
報告を受けた県はさらに、遮水シートの破損などほかの要因の検討や、漏水経路の特定が廃棄物の搬入再開に必要と判断した。
県廃棄物指導課は「現在も流出が続いている可能性は小さい」としている。
福島第一原発事故以降、埋め立て廃棄物から放射性セシウムが検出されたことや、周辺に水道水などの水源地があることを理由に、住民団体などが搬入停止を訴えている。
出典:東京新聞