解散で業務移管 大津市へ「産廃処理公社」引渡式
2011/11/30
環境省
大津市産業廃棄物処理公社が11月末で解散し12月から一般廃棄物処理の業務が市に移管されるのに先立ち、引渡式が26日、同市内のホテルであった。
公社は1978年に設立され、83年に処理施設の「大津クリーンセンター」が完成。94年には埋め立ての最終処分場も操業を始めた。市レベルでの産廃物処理は全国でも珍しい例だったが、近年では資源の再利用や民間業者の台頭もあってピーク時に年間3万~3万5000トンあった産廃物の持ち込み量は2000トンに減少。累積赤字は11億円に上ったため、2007年に公社の解散が決まった。
式では、理事長の目片信市長が「公社が取り組んできた事業が、一定の役割を果たしたという結論に至った」とあいさつ。公社から業務と施設を引き継ぐ市が、地元との公害防止協定に調印した。
大津クリーンセンターなどの施設は市の直営として引き継がれる。センターは12月1日から一般ごみ処分の業務を担い、産廃物処理は民間業者や県の施設に委ねられる。
負債11億円は本年度内に公社の土地を売却して清算する方針。20万平方メートルの埋め立ての最終処分場の跡地利用は、市と地元自治連合会などが話し合う。
出典:中日新聞