産廃撤去せず、社長逮捕 市の措置命令に違反
2011/10/29
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長野中央署は27日、産業廃棄物の撤去を命じた長野市の措置命令に従わなかったとして、廃棄物処理法違反の疑いで、同市富竹、建築解体業「アクト全産」社長沢出春美容疑者(53)を逮捕した。
撤去期限を過ぎても撤去されなかったため、市が8月に刑事告発していた。
逮捕容疑は、同市穂保の会社敷地にプラスチックや繊維くずなどの産廃約2000立方メートルを放置し、市が「周囲の生活環境を保全するのに支障が出る恐れがある」として6月13日までに撤去するよう命じたが、従わなかったとされる。容疑を認めているという。
市によると、会社敷地内の他の場所にも約2万2000立方メートルのがれきやコンクリートくずが放置してあり、来年6月8日までに撤去するよう措置命令を出している。
長野中央署は、沢出容疑者の自宅を家宅捜索し、関係資料を押収した。同社の経営実態などを調べる方針。
同社は2010年2月に産廃収集運搬業や処分業の許可を市から取り消され、同年4月に長野地裁に自己破産を申請し、手続き中。
出典:中日新聞