不法投棄:軽油汚泥を 容疑の社長を逮捕--養老 /岐阜
2011/05/31
ニュース
軽油の密造過程で排出された廃棄物を不法投棄したとして、県警は27日、養老町蛇持の廃棄物運搬会社「真和洋行」社長の池田敦容疑者(63)を廃棄物処理法違反で逮捕した。
容疑は、06年11月~07年5月、本来は適正に処理すべき汚泥「スラッジ」約29トンを会社敷地内に埋め立てたとされる。
県警生活環境課によると、岡山県和気町と三重県鈴鹿市の軽油製造会社から搬入された。県警は、同社が05年から計約800トンのスラッジを不法投棄し、約2500万円の利益を上げていたとみている。池田容疑者は「私は関係していない」と否認しているという。
スラッジは灯油と重油を混ぜて不正に軽油を精製する際に排出される。濃硫酸などを含むが、県が2~3月に周辺の地下水などを調査した結果、基準値を超える有害物質は検出されなかったという。
県廃棄物対策課が昨年8月、元役員(59)から「汚泥を自社の敷地内に埋めている」と通報を受け発覚。県から連絡を受けた県警が今年2月に家宅捜索を行っていた。
出典:毎日新聞社