「放置自転車役立てて」 75台リサイクル、塩釜に 茨城・古河
2011/04/27
環境省
被災地での移動に役立ててもらおうと古河市シルバー人材センターの会員が75台の自転車をリサイクルし、宮城県塩釜市へ送った。廃棄処分されるJR古河駅周辺の放置自転車を、かつての自転車店経営者ら“プロ”がタイヤやカギ、ブレーキなどを交換、修理して復活させた。
出発式では、発案者の白戸仲久市長が「少しでも被災者の方々のためにという市民の気持ちです」とあいさつ。自転車には「復興へのペダルを踏んで」というメッセージが書かれたシールが張られ、次々とトラックに積み込まれた。
かつて自転車修理業などに携わったメンバー10人とともに、他の会員らはサビ落としなどを協力、2週間かけて仕上げた。
渡辺義一さん(77)は「タイヤはほとんど新品に交換。別の自転車から良好な部品を選んで組み上げた」と話し、中には新車と見まがうほどの自転車も含まれていた。
タイヤなど交換した部品代約20万円は会員の慰労演芸会を中止して拠出。年間約500台の処分自転車が出るため、市では要請に応じて100台単位で第2、第3弾の“自転車支援”に応じるという。
出典:産経ニュース