悪質「便乗ごみ」増加で規制強化
2011/04/18
環境省
東日本大震災と津波で大量のがれきが発生した宮城県名取市の仮ごみ置き場で、震災とは無関係と思われる「便乗ごみ」が運び込まれるケースが増えている。
同市は、四トン以上の委託業者のトラックには市発行のステッカーの貼付を義務付けるほか、個人ごみは二トン以下の車両に限定することを決めた。十八日から実施する。
市は震災直後、市内沿岸部の一部を仮ごみ置き場に指定。業者に散乱したがれきの運搬を委託するなどして復旧作業を進めるとともに、自宅が被災した市民に限り震災ごみを持ち込めるようにした。
ところが、日がたつにつれ、家電ごみだけを大量に運び込む車両や、高速道路を使って捨てに来る大型トラックなども散見されるようになったという。
運搬・分別業務を請け負う建設会社の専務渡辺憲明さん(38)も「明らかに震災とは無関係と思われるごみが増えている」と証言する。
同市の高橋伸吉建設部次長(58)は「火事場泥棒のような悪質業者をこれ以上許すわけにはいかず、決断した」と述べた。
出典:東京新聞