ごみ処理施設で金属持ち去り 兵庫、委託業者換金か
2011/04/14
ニュース
兵庫県川西市や大阪府豊能町など1市3町のごみを処理する「国崎クリーンセンター」(川西市)で、分別を委託されている業者の社員が、ごみの中から銅や真鍮(しんちゅう)など金属を持ち去り、換金していた疑いのあることが13日、センターを運営する「猪名川上流広域ごみ処理施設組合」への取材で分かった。組合は社員の特定を急ぎ、窃盗罪での刑事告訴を検討している。
同センターは、平成21年4月に稼働を開始。川西市と猪名川町、大阪府豊能町と能勢町の1市3町が、処理する可燃ごみの量に応じた負担金を分担している。
4業者が分別や運搬などを担当し、金属や陶磁器などリサイクル可能なごみは有価物として売却、運営費に充てている。
センター関係者によると、4業者のうち1業者の社員数人が平成21年8月と今年2月、銅や真鍮などの金属を外へ持ち出したり、それらを小さく潰してかばん7、8個に詰め込み、施設内に置いていたという。
21年度の有価物の売却収入は約2600万円。組合では「運営費に充てる収入に影響が出ていた可能性もあり、詳しく調査する」としている。
出典:産経ニュース