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海老名市で家庭系可燃ごみの戸別回収開始、持ち去りで罰則も/神奈川

2011/04/06

環境省

 海老名市は4月から、家庭系可燃ごみの無料の戸別収集を試験的に始めた。不法投棄の防止やごみ出しの負担軽減を図るとともに、分別を徹底し、ごみの減量化に取り組む。

 回収初日となった2日、ごみ収集車2台は3人1組で、住宅一軒一軒回り、玄関先などに置いてあるごみを回収。多くの住民が軒先に出て回収を待ち構え、ごみの置き場所などを作業員に確認した。

 全体の収集は普段よりも時間がかかったものの、午前中に終了。さらに町内をもう一度巡回し、収集の漏れがないかを確かめた。

 実験対象地域は、同市国分寺台4丁目、5丁目地区の862世帯。紙くずなどの燃やせるごみや生ごみを扱い、毎週水、土曜に実施する。戸別収集は大和、藤沢市ですでに有料で実施している。

 海老名市は検証結果を踏まえながら、実験地域を拡大し、無料化で本格導入を検討していくという。同地域の試験事業は2年間の予定で、同市資源対策課は「従来の集積所の収集では、不法投棄が散見するなど、分別の戸別指導が難しかった。大幅なごみ減量化を図りたい」としている。

 さらに、海老名市では今月1日から、条例を一部改正し、ごみ集積所からの資源物の持ち去り禁止を規定する罰則も設けた。市職員によるパトロールを実施し、違反者には20万円以下の罰金を科せられる。同課は「市民が分別したごみは資源でもある。多発している持ち去りを防ぎたい」と話している。

出典:カナロコ

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