PCB廃棄物3台、事業所跡地で紛失 いなべ
2011/03/28
ニュース
いなべ市藤原町篠立の白石工業桑名事業所跡地内から有害物質「ポリ塩化ビフェニール(PCB)」が検出され、県は25日、同社から「少なくとも3台のPCB廃棄物がなくなっていた」との報告があったことを発表した。
県によると、昨年11月末、跡地内の変電所付近の土壌からPCBを検出。その後の同社の調査で、確認できるだけで3台のPCB廃棄物がなくなっていることが分かった。
同事業所では炭酸カルシウムが製造されていたが、1976年に閉鎖。放置されていたPCBを含むコンデンサー類が紛失したとみられる。
県は「不適正な管理だった。会社側に適切に処理するよう指導していく」と話している。PCBは発がん性が指摘され、国の環境基準では検出されてはいけない物質。72年に製造が中止され、保管が義務付けられた。
出典:中日新聞