ごみ 家電 家具 がれきの山 仙台・5ヵ所で受け入れ開始
2011/03/16
ニュース
東日本大震災から5日目の15日、仙台市は震災ごみの受け入れ作業を、市内5カ所の仮置き場で始めた。家庭などで発生したがれき類などが次々と持ち込まれた。
仮置き場は各区1カ所ずつに設置。宮城野区鶴ケ谷6丁目の鶴ケ谷中央公園でも午前9時の受け入れ開始時には、壊れた家電やストーブ、家具などを積んだ車の列ができた。
公園東側の仮置き場では、担当者の指示を受けながら、市民が「燃えるごみ」と、ブロック塀や食器といった「燃えないごみ」に分けて搬入。すぐに置き場には幾つかのごみの山ができた。
15日以前に一部持ち込まれたごみもあって、受け入れ初日から、ごみがかなりの量に上っている。
市廃棄物管理課は「場合によっては、仮置き場を増やすことなども含めて対応を検討したい」とする一方、仮置き場の周辺の路上や植え込みの中など、所定の場所以外への投棄が目立っているとして、現場担当者の案内に従うよう呼び掛けている。
受け入れ時間は午前9時~午後4時半。土、日、祝日も受け入れる。ほかの受け入れ場所は次の通り。
西花苑公園野球場(青葉区西花苑1丁目)今泉野球場(若林区今泉鹿子穴)西中田公園(太白区西中田7丁目)将監公園野球場(将監中北側、泉区将監10丁目)
仙台市は家庭ごみに限って通常の曜日に収集することを決め、15日から作業を開始した。し尿についても同日、定日収集を始めた。
収集車両の燃料が不足しているため、腐敗しない家庭ごみのほか、プラスチック製容器包装類、缶・瓶、ペットボトル、廃乾電池類、紙類は引き続き、家庭での保管を呼び掛けている。事業ごみは収集再開の準備を急いでいる。
盛岡市は16日から、ごみ収集車の燃料である軽油の確保が難しくなったとして、全ての家庭ごみ収集を停止する。都南地域は19日から。収集再開のめどは立っていない。自宅でのごみ保管を呼び掛けている。
産業廃棄物処理施設「いわてクリーンセンター」(奥州市)は15日、汚泥や木くず、廃プラスチックといった廃棄物の受け入れを停止した。焼却や埋め立てに必要な薬品、燃料が確保できないため。再開の見通しは立っていない。
出典:河北新報社