プラごみ処理民間委託へ
2011/02/05
ニュース
山形市など2市2町でつくる山形広域環境事務組合(管理者=市川昭男山形市長)は、山形市の上野最終処分場に埋め立てているプラスチック類ごみについて、来年度から処分を民間委託する方針で検討している。
埋め立て量を減らし、最終処分場の延命を図ることが目的で、民間委託費を盛り込んだ新年度当初予算案を25日に開催される組合議会定例会に提案する。
事務組合が収集したプラスチック類ごみは現在、圧縮や焼却を行い、山形市所有の上野最終処分場に埋め立てている。上野最終処分場は1998年に第1期工事分として35万立方メートルの容量を整備したが、年間2万立方メートルの埋め立てごみが運び込まれる現状では、13年度には現在の処分場がいっぱいになる見込みという。
組合は、プラスチック類を一般焼却ごみと共に高温で燃焼して溶かし溶融スラグに固形化する新清掃工場を、13年度に稼働させる計画を進めていたが、昨年8月に上山市柏木地区への建設を断念。新清掃工場の建設が17年度以降にずれ込むことが確実になった。最終処分場の延命を図るため、山形市が組合側に他の場所への処分を依頼した。
組合は民間委託後は、プラスチック類ごみの一部を固形燃料に再利用する方向で検討している。現在、年間約5千万円で山形市に委託している処分費用は増加する見込みという。
出典:asahi.com