枝葉チップ化施設完成 リサイクル事業開始
2010/11/29
環境省
岩国市シルバー人材センター(佐郷学理事長、会員約1040人)が整備していたチップリサイクル事業所が完成した。センターは26日、公園や道路脇の樹木の剪定(せんてい)作業で出た枝葉をチップ化し、堆肥(たいひ)などとしてリサイクルする事業をスタートさせた。
市が掲げる「豊かな自然環境と都市が共生するまち」を実践するため、これまで焼却処分していた枝葉の再利用を計画。9月から川西地区の不燃物処理場跡地に事業所を整備していた。
事業所は敷地面積1490平方メートル。防音フェンスや堆肥ヤードを設置し、専用の装置で枝葉を細かく裁断する。試運転を経て来年度から本格稼働し、年間約200トンをリサイクルする予定だ。総事業費は約830万円。
チップ化することで、焼却で発生する二酸化炭素を減らす効果が期待できる。堆肥を有機肥料として農家などに販売するほか、堆肥場で育ったカブトムシの幼虫を児童施設に提供することなども計画している。
会員ら約40人が出席した落成式では、安全を祈願する神事や、デモンストレーションが行われた。佐郷理事長は「会員に就業の場を提供し、環境保全や子どもたちの環境学習など、地域参加型のセンター運営を心掛けたい」と話している。
出典:読売新聞