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廃瓦のリサイクル本格化 フジエイ、園芸用材や敷砂に

2010/10/13

環境省

 瓦屋根の施工を手掛けるフジエイ(前橋市、高橋朝雄社長)は、廃瓦を粉砕して園芸用のブロックや敷砂として販売する事業を本格化する。これまでは自社の施工で発生した廃瓦のみを扱っていたが、新たに県内の他社約70社から無料で引き取り、リサイクルを始めた。

 住宅着工戸数の低迷に加えて瓦屋根離れが進むなか、新たな事業展開で収益の拡大を目指す。

 フジエイは2000万円を投じて、瓦の粉砕器を導入した。細かく砕いて敷砂にするほか、セメントを混ぜ込んで園芸用ブロックとして商品化。敷砂は庭にまくと雑草の繁殖を抑える効果がある。また人が踏むと一般の敷砂より高い音がするといい、防犯効果も期待できるという。

 敷砂は1トンあたり2万1000円で、同社が前橋市内に構える店舗とホームページで販売している。

 これまでは主に自社の工事で発生した瓦のみを扱っていたが、このほど全日本瓦工事業連盟群馬県支部に加盟する約70社の施工会社を対象に、無料の引き取りを開始した。

 瓦屋根をふき替える際には、屋根の形に合わせて瓦を切りそろえるため、10枚を交換すると、およそ1枚分相当の切れ端が廃瓦となる。廃瓦は産業廃棄物で、施工会社は手数料を払って処理業者に引き取ってもらっていた。廃瓦1トンあたりの手数料は約1万円。廃瓦は日本家屋1軒あたり平均約6トン発生しており、施工業者にとっては手数料が負担になっていたという。

 無料引き取り開始で、同社はリサイクル量を現在の月間20トンから100トンまで拡大し、リサイクル商品の売り上げとして2012年3月期に8000万円とする計画。

 住宅着工戸数の低迷と住宅の低価格化による瓦屋根離れで施工は減少しつつある。既存事業で発生する廃棄物を生かしたリサイクル事業で業績を伸ばす。

出典:日本経済新聞

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