PCB:基準1300倍、産廃跡地で検出 県、桑名で /三重
2010/10/08
ニュース
県は6日、桑名市五反田の産業廃棄物最終処分場の跡地付近で、地中からしみ出した油から、政府の判定基準を最大で1300倍超える発がん性有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出されたと発表した。
近くを流れる員弁川の水質など周辺の環境に影響はないとしている。
県廃棄物監視指導室によると、処分場は大協石油(現・コスモ石油)が設置し、73年から93年まで汚泥や燃えかすなどが埋却されていたという。07年9月末、川に油がしみ出しているのが確認され、同社が07年11月~09年9月、処分場と周辺を調査したところ、地中から油の流出が確認されたため、08年12月から回収していた。
県が今年4月から油の回収を引き継ぎ、回収した油の成分を分析した結果、PCBが検出された。県の調べに対し、同社は「油分を含んだものは埋め立てていない」と話しているという。県は今年度中にもボーリング調査を行い、原因を調べるという。
出典:毎日新聞社