出島処分場、陸路搬入を検討
2010/09/15
ニュース
2011年度中の稼働を目指して広島県が建設中の産業廃棄物の出島処分場(広島市南区出島)をめぐり、湯崎英彦知事は14日の記者会見で、処分場まで産廃を海上輸送する現行計画を見直す方針を正式に表明した。
今後は陸路の搬入ルートの検討を本格化。海上輸送のため五日市地区に予定していた積み出し施設の建設は見送る方針を決めた。
湯崎知事は「今の計画は策定から11年がたち、変化に対応した見直しをすべきだと判断した。陸上搬入への変更がベストと思う」と説明した。理由について知事は、処分場運営負担の軽減や、出島地区周辺の道路整備の進展を主に挙げた。
現行計画を策定した後の出島地区の土地利用見直しに伴い、当時は困難だった陸上搬入の受け入れ施設用地を確保できる見通しとなったことも理由の一つとした。11年度を目指している稼働時期に関し、知事は「なるべく早い時期に」と述べるにとどめた。
県は今後、処分場の採算性を再検討するほか、産廃の搬入ルートや陸上搬入用の受け入れ施設の計画などの策定を進め、周辺の騒音調査も実施する。出島や隣接する宇品地区の住民と協議し、本年度中に計画を見直す。
出典:中国新聞