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このゴミは紙製容器?古紙? 分別収集進まず 盛岡市

2010/09/06

環境省

 盛岡市が、8月1日から卵パックなどの「プラスチック製容器包装」とたばこの箱などの「紙製容器包装」の分別収集を始めて1カ月がたった。どれが分別対象になるかが難しいことや集積場所が可燃ごみとは違うこともあり、紙製容器の分別が進んでいない。

 これまでの可燃、不燃などのほかに、今回新たに2種類の分別が追加された。ごみの減量とリサイクルによる資源の有効活用が目的だ。

 市資源循環推進課によると、盛岡地域で8月26日までに回収された紙製容器の回収は8.8トンで、当初見込んだ収集量約22トンの約40%にとどまった。プラスチック製容器は42.56トンで、見込み量約48トンの89%だった。

 紙製容器で分別収集の対象になったのは「紙 このマークが目印です」の表示マークがついた菓子箱など。段ボールなどにリサイクルされる。

 なかなか分別が進まないことについて、市の菅原由紀・資源化推進係長は「古紙回収に出すものと、紙製容器のリサイクルに出すものとの分類が分からない、という声が多い」と話す。

 同じ「紙……」の表示マークが付いていても、ティッシュペーパーの箱などは古紙回収の対象になるなど、分類は煩雑だ。

 盛岡市では、昨年4月から市内4カ所をモデル地区に選び、先行的に実施した。そこで分別収集された紙製容器のうち、対象のごみは28%で、古紙回収に出すべきごみが約60%を占めた。「古紙回収に出すべきごみを紙製容器の収集に回すと、純度が下がり、リサイクルの品質が落ちてしまう」と菅原係長は言う。

 収集方法も、これまでと違いがある。プラスチック製容器は可燃ごみなどと同じ集積場所に出せるが、紙製容器は町内会や地区活動センターに設置された回収ボックスに出さなければならない(都南地域は除く)。

 回収ボックスは市内に192カ所。8月20日までに市に寄せられた約1500件の問い合わせには、「回収ボックスの場所が分からない」「近くにない」などがあった。

 回収ボックスは鍵が開いていれば、いつでも入れることは可能だ。

 プラスチック製容器は、「プラ このマークが目印です」の表示マークがついたシャンプーの容器などが対象。

 同市高松に住む団体職員の女性(37)は「今まで燃えるごみに出していたものを分別してみたら、プラスチックごみの多いこと」と話す。可燃ごみの収集が週2回なのに対して、月2回(都南地域は週1回)しか収集日がないことに、「回数が少ない」と不満をもらす人もいる。

 菅原係長は「市民の声を聞きながら、今後分別収集に生かしていきたい」と話している。問い合わせは市資源循環推進課(019・626・3733)へ。

出典:asahi.com

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