多摩川で河川敷利用有料化実験
2010/07/23
環境省
二子橋周辺で9月夜間利用禁止も
バーベキュー客による大量のゴミや騒音が問題化している多摩川河川敷(川崎市高津区)で、川崎市は9月、利用を有料化し、夜間利用は禁じる実験を1か月間にわたって行う。収益はゴミ処理や清掃費などに充てるといい、効果が認められれば本格的な実施を検討する。
市多摩川施策推進課によると、対象区域は二子橋周辺の約4ヘクタール。利用時間を午前6時~午後6時と決め、小学生以上から1人500円を徴収する。打ち上げ花火や音響機器の持ち込みも禁止し、期間中は警備員を巡回させる。
市は、生ゴミやペットボトル、空き缶などの不法投棄を防ぐため、河川敷にゴミ捨て場を設置。昨年度は約114トンを回収、処理に約730万円かかり、「市費で処理するのはおかしい」と受益者負担を求める意見も多いという。
実験は、国交省から敷地を無償で借りて実施。同課は「結果を検証した上で、継続的に実施するのか、他の河川敷にも適用するのかといったことを検討したい」としている。
出典:読売新聞