八代市ごみ処理ピンチ 施設老朽化 2200トン外部委託へ
2010/06/28
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八代市中北町の市清掃センターが老朽化による焼却能力低下でごみ処理が追いつかず、本年度の焼却処理予想量3万1900トンのうち2200トンの処理を市外の産廃業者に委託することになった。市は処理施設の新設を目指すが、完成目標とする7-8年先までは危機的状況が続きそうだ。
市によると、センターは1975年に完成。焼却能力は日量95トンだが、今年3月、焼却灰の埋め立て処分を委託している産廃業者が未燃焼物の混入を指摘。フィルターの目詰まりなどで、日量91トンに抑えなければ完全燃焼しないことが分かったという。
そこで市は焼却灰埋め立て処理の外部委託費を焼却処理に流用する形で、5月中旬から今月初めまで計416トンの焼却処理を業者に委託。
市は本年度中に、さらに外部委託が必要なごみ処理関連費として約1億465万円を補正予算案に計上。25日の定例議会で可決された。
市は見通しの甘さや市議会への説明不足を陳謝した上で「市民にもごみ減量の協力を呼び掛けたい」としている。
出典:西日本新聞