無許可業者が廃棄肉持ち出し
2010/06/09
ニュース
宇都宮市食肉地方卸売市場(同市川田町)が廃棄肉の処理を依頼している東京都内の食肉業者が、廃棄物処理の許可がない宇都宮市内の業者に豚の廃棄肉持ち出しを委託したとして、同市場を管理する県畜産公社が受託業者に改善指導を行ったことが8日、わかった。
同公社によると、持ち出したのは昨年6月頃から今年3月頃まで。受託業者は「翌日回収できない金曜などは処理しきれない」として、無許可業者に対し、廃棄用豚肉を保管する施設の地下室の鍵を渡し、廃棄肉を持ち出すよう依頼したという。
無許可業者は、持ち出した廃棄用豚肉を埼玉県内の業者に売っていた。無許可業者は「鍵を渡されて回収を頼まれ、仕方なくやった」と話しているという。
同公社が4月下旬頃、受託業者に確認し、持ち出しの委託が発覚。同公社は無許可業者から事実確認し、受託業者に口頭で改善指導した。受託業者に預けていた地下室の鍵は回収し、廃棄肉持ち出しの際は、職員が立ち会うことにした。
同公社は「二度とこのようなことがないようにしたい」と話している。
出典:読売新聞