プラスチックごみ燃料に/周南市
2010/04/15
環境省
周南市と同市の総合化学メーカー「東ソー」南陽事業所が、家庭から出た食品トレーなどのプラスチックごみを同事業所の燃料に再利用する実証実験を始めることになり、14日、市役所で調印式があった。
市が建設している同市臨海町の不燃ごみ再処理施設リサイクルプラザ(仮称)では、来年1月から試験運転が始まり、市内全域から回収されたプラスチックごみは〈1〉ペットボトル〈2〉食品トレーなどの容器包装類〈3〉その他――に3分別され、民間に売却される。
実証実験では、このうちの一部を東ソーのセメント製造工場の燃料にする。2015年3月まで行い、ペットボトルだけを使ったり、食品トレーなどを交ぜたりして効果的な燃料方法を検証する。
同社によると、工場は石炭を主な燃料としているが、プラスチックなど石油製品を燃料とした場合、二酸化炭素(CO2)の排出量が最大で2割削減できる。1400~1500度と高温で燃やすため、ダイオキシンも発生しないという。
調印式で、島津幸男市長は「企業の皆さんの協力を得ながら、循環型社会を作りたい」と述べ、同社の山根修二所長は「地元企業として地域社会に貢献しながら、リサイクルに取り組みたい」と話していた。
出典:読売新聞