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消火器破裂か県道沿い土砂崩れ 会津若松、10本以上投棄

2010/04/02

ニュース

 福島県会津若松市湊町の県道湖南・湊線で、道路脇の山から土砂が流出し、車道をふさいでいることが1日、分かった。

 土砂には10本以上の消火器がまじっており、土砂崩れを起こした山肌は大きくえぐられた状態。不法投棄された消火器が地中で破裂し、その衝撃で土砂が道路に流出した可能性もある。道路を管理する県は近く状況を調べる予定だ。

■猪苗代湖に汚染水流出?

 現場は猪苗代湖のすぐ近く。土砂は幅員約3メートルの県道をふさぎ、周囲には空き瓶やドラム缶などのごみ、消火器が散乱している。猪苗代湖の地質などを研究している猪苗代町の男性(57)が31日に研究のため訪れ、発見した。

 道路から斜面を10メートルほど登ると、地面が縦20メートル、横5メートルほどにわたって、えぐられたようになっている。大量のごみと消火器が多数あり、消火器は底が抜けていたり、ピンク色の粉が飛び散ったりしている。

 山からは地下水が猪苗代湖に注いでいて、土砂崩れや不法投棄で汚染されている可能性もある。

 消火器とともに散乱している空き瓶に記された製造年月日は昭和50年代。消火器も長年にわたって不法投棄されたままだったとみられる。消火器は内部に二酸化炭素などのボンベが入っていて、ガスの圧力で噴射する仕組み。

 会津若松地方広域消防本部によると、衝撃や腐食で破裂する可能性もあるという。

 県道は冬期間、雪のため通行止めとなっており、土砂崩れによるけが人はなかったとみられる。

 県会津若松建設事務所も土砂流出を確認している。今月中旬にも土砂を取り除き、通行止めを解除する見込み。

出典:福島民報

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