来月試運転、7月に稼働 苫東のリサイクルセンター
2010/03/10
環境省
廃棄物処理業の空知興産(滝川)が苫小牧市弁天に建設中の産業廃棄物処理施設「苫東リサイクルセンター」が4月上旬に試運転を始める。
汚泥や廃油などの産廃の焼却処理に加え、道内で初めて、使用済みの注射器や点滴袋を入れるプラスチック製の医療廃棄物容器のリサイクル処理も行う。
同社は2007年に約2ヘクタールの用地を取得し、昨年7月に着工した。施設は約2600平方メートルで、産廃の焼却施設と、廃プラスチック類や医療廃棄物容器のリサイクル処理施設を併設する。
廃棄物は苫小牧、札幌など道央圏を中心に、工場や医療機関から受け入れる。1日当たりの処理能力は焼却施設が30トン、リサイクル施設は廃プラスチック類で8・9トン、医療廃棄物容器で4・8トン。
医療廃棄物容器は20リットルと50リットルサイズのプラスチック製で、これまでは容器ごと焼却処理されていた。同センターでは中身だけ焼却処理し、容器は破砕、滅菌、洗浄してプラスチックの破片の形でとりあえず保管。年内にも新たな設備を導入し、リサイクル可能な粒状のペレットに加工する。
本格稼働は7月の予定。総投資額は約16億円。年間売上高は6億円を見込む。従業員は15人前後で、半数は地元で採用する。
同センターは「将来は処理したプラスチックを医療廃棄物容器に再生できるようになれば」としている。
出典:北海道新聞