海上犯罪:09年、103件減575件送検 不法投棄など増 /山形
2010/03/08
環境省
第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)は、09年の東北地区での海上犯罪の送検状況をまとめた。送検件数は575件で前年より103件減ったが、海洋汚染や不法投棄など海上環境法令違反が34件増え61件となった。
海岸線が長く、過疎地も多い東北では、住民の監視が行き届きにくく、海上環境法令違反の捜査は、海上保安官による地道な巡視・聞き込みに頼っているのが実情だ。
青森では「ホタテ漁船がごみを捨てている」との風評から内偵を開始。ホタテ養殖漁船6隻が延べ11回にわたり、貝殻約1・4トンを不法投棄した事案を摘発した。
その他、送検事案のの法令別では、船舶海難に伴う刑法犯が51件▽船員の雇用、資格、労働などの海事関係法令が287件▽密漁などの漁業関係法令が141件▽銃器・薬物関係法令が1件--など。
出典:毎日新聞社