4月から大川市 資源ごみ回収無料に 塩漬け用地 やっと活用、新施設
2010/03/05
ニュース
大川市は4月から、これまで一部有料だった資源ごみの回収を無料化する。燃えるごみの袋などに混入する資源ごみの量を減らすことが目的。回収のための設備は、市開発公社が購入し、10年以上塩漬けになっていた同市中古賀の市清掃センター隣接用地に設置する。
同市は、缶や瓶、新聞紙などの資源ごみを16種類に分別し回収。月に2回、1時間程度、公民館や神社など市内130カ所のリサイクルステーションで、無料で回収を行っている。回収日以外でも同センターに直接搬入することができるが、10キロ当たり105円の処理費が必要だった。
同市環境課によると、回収時間が限られ、持ち込みには費用がかかるため、燃えるごみの袋に分別せずに入れるケースも目立っていたという。回収ごみの定期調査では、資源ごみ混入は55%以上に及ぶという。
資源ごみ回収用のコンテナなどを設置予定の土地は約5千平方メートル。分別を促進するための施設「リサイクルプラザ」建設を目的に、市土地開発公社が1997年度に取得した。
しかし、市の財政難や、筑後市に広域自治体対象の同種の施設が建設されたことで計画は中止。用地は宙に浮き、同公社が購入のために金融機関から借り入れた資金の利子だけで、これまで約2700万円を支払っている。
市は2010年度に公社から買い戻す予定で、購入費約3億2300万円を含む新年度予算案を開会中の市議会3月定例会に提出している。
市は「買い戻すことで利子の支払いなど経費も削減し、ごみ減量にもつなげたい」としている。
出典:西日本新聞