刈谷市:歩道の焼きレンガを無料配布 処分費の節減とリサイクル狙い /愛知
2010/02/13
環境省
刈谷市役所周辺の市道改修工事で、歩道に敷き詰められていた焼きレンガが不用となり、一般市民に無料で配布した。処分費削減とリサイクルの一挙両得が狙いで、これまでに1万5600個が市民に渡った。
レンガは縦10センチ、横20センチ、厚さ6センチ、重さ2.8キロ。以前はブルドーザーでごっそり取り除き、埋め立て地へ運んでいたが、運搬費や処分費が高くつくうえ、リサイクルも可能なため、市職員の提案で無料配布を決めた。
受け取れる条件は(1)1世帯1回(2)自分で運ぶ(3)転売しない--の三つ。1回目の昨年10月、電話で受け付けたところ電話がパンク状態に。準備していた5000個が開始10分でなくなった。
2回目の1月は前回の教訓からハガキで受け付け、483世帯が応募。抽選で選ばれた70世帯へ200~10個ずつ贈られた。市によると、通路への敷き詰めや花壇の囲みなどに利用する人が多いという。
市道路課の担当者は「環境保全の側面から、できるだけリサイクルに努めたい。市民の環境意識を高めるのに役立てばうれしい」と話している。
出典:毎日新聞社