産廃2,000トン違法投棄 会社幹部ら逮捕
2010/02/10
ニュース
熊本県南小国町の牧場に、大量の産業廃棄物が捨てられていた事件です。
警察は、およそ2,000トンの産廃の違法投棄に関与したとして、佐賀県小城市の製紙会社の幹部ら4人を逮捕しました。
逮捕されたのは、小城市の「コトブキ製紙」の課長・笹木孝美容疑者と、福岡県田川市の産廃運搬会社「九州エコテック」代表の中村泰三容疑者、それに熊本県南小国町の堆肥製造業・戸田静男容疑者ら4人です。
笹木容疑者は、中村容疑者が産廃の最終処分の許可を得ていないことを知りながら、製紙スラッジおよそ765トンの処理を委託した疑いが持たれています。
また中村容疑者ら3人は、南小国町の牧場の敷地に、製紙スラッジおよそ2000トンを違法に捨てた疑いです。
警察によりますと、産廃処理には、通常1トンあたり3万円ほどの費用がかかるとされていますが、中村容疑者らは、1トン当たり8,000円で請け負っていたということです。
九州エコテックが運搬した製紙スラッジに、戸田容疑者らが土をかぶせる役割分担をしていたとみられています。
警察はきょう、コトブキ製紙の社長の自宅も家宅捜索していて、違法投棄への組織的な関与についても詳しく調べる方針です。
出典:RKB LOCAL NEWS