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小山の事業系ごみ混入問題 さらに4事業所でも不正

2010/02/03

ニュース

 小山市が家庭ごみの収集を委託している「網戸(あじと)美化センター」が事業系ごみを家庭ごみに混ぜて処理施設に搬入していた問題で、同社がこれまで明らかになった三事業所以外にも、四つの事業所のごみを不正に持ち込んでいたことが二日、分かった。

 市は十分な調査をせず三事業所分の不正だけで処分を決めており、管理責任の甘さが問われそうだ。 

 同社は二〇〇四年一月から〇九年七月までの間、市内の福祉施設など三事業所で回収した事業系ごみ計五十二トンを家庭ごみとして処理施設に搬入、手数料約百万円を免れていた。市は一月九日から、ごみ収集以外の業務の入札に関して同社を指名停止一カ月の処分にした。

 関係者によると、問題発覚の端緒となった市へ寄せられた情報は、三事業所のほか少なくとも四つの事業所での不正搬入を指摘。市は三事業所と、同社が契約していた約四十事業所を調査したが、すでに契約が切れていた四事業所については調べていなかった。

 同市の松本正幸市民生活部長は「他にも不正搬入はあるとは思ったが、(同社から)『ない』と言われたので深く調査しなかった。一部だけ調べれば十分だと思った」と釈明。

 一方、同社の古河正行社長は本紙の取材に「三事業所のほかにも、ピザ店やパチンコ店などで回収したごみを家庭ごみとして搬入していた。契約金額が安かったため、家庭ごみに混ぜてしまった」と四事業所分の不正搬入を認めている。

 同市では〇二年、暴力団組員が事業系ごみを家庭ごみと偽って処理施設に搬入する問題が発生。事実を知りながら黙認していた職員が懲戒処分されている。

出典:東京新聞

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