12年度中の全量処理へ/知事、豊島産廃で
2010/02/02
環境省
豊島に不法投棄された産業廃棄物の問題で、真鍋武紀知事は1日の定例会見で、県が住民側に提案した汚染土壌の水洗浄処理について「処理計画が遅れている現状から、ぜひとも取り入れて進めたい。水洗浄処理ができるようになれば、(計画目標の)2012年度末までの全量処理も可能になると考えている」と述べ、水洗浄処理の意義を強調した。
県と住民が結んだ公害調停条項では焼却・溶融方式による処理方法が明記されているが、真鍋知事は「水洗浄処理は公害調停の成立後に確立された技術で、その方法で十分に無害化でき、コスト的にも安い。住民のご理解が得られるのなら、法律家の意見も聞きながら整理したい」との考えを示した。
島外での処理を提案したことについては「汚染土壌の量が確定していない。島内で処理施設を作るなら最大量を見込まねばならず、過大な設備になる恐れがある」などと説明した。
12年度末までに処理が終わらなければ、国の財政支援を受けられる期限が切れることについては、「現時点では想定していない。期限の見直しも考えていない」とした。
出典:asahi.com