椿洞の投棄産廃 掘削処分を開始
2010/01/28
ニュース
岐阜市椿洞の産業廃棄物の不法投棄問題で、市は産廃を掘削して処分する作業を始めた。2012年度までに終了する予定。
市によると、不法投棄された産廃とサンドイッチ状に重ねられた土砂は計約125万立方メートル。今回は、そのうち産廃が多く含まれている約40万立方メートルを掘削する。
産廃は、大型の選別機械で、木くずや廃プラスチックなどの可燃物▽コンクリートや瓦などの不燃物▽金属▽土砂の4種類に分けられる。その後、多治見市や三重県伊賀市、愛知県瀬戸市など十数カ所の処理場に運ばれ、処分される。
ダイオキシンの汚染検査も行い、環境基準以下の土砂などは現場を埋め立てる時の土に利用される。
この産廃問題は、市が08年8月、行政代執行により産廃の撤去を開始。だが、地中内部で木くずなどが燃焼しているため、内部に穴を開けて水を注ぐ消火作業を行っていた。
事業費は99億円で、市が55億円を負担する。
残る約85万立方メートルの中には、約40万立方メートルの産廃が残っているとされるが「生活環境に影響がない」として、今回は撤去はされない。市は今後も調査を続けるという。
出典:ashi.com