産廃撤去しない 業者を刑事告発 長崎県
2010/01/28
ニュース
長崎県は27日、同県大村市の産廃処分業「ウイック」が市内の許可区域外に埋め立てた産業廃棄物の撤去命令に従わなかったとして、同社と和崎正衛社長(70)=大村市松並、武藤満子前社長(68)=福岡市西区今宿=の2人を廃棄物処理法違反容疑(措置命令違反など)で同県警に告発したと発表した。
県警は同日、同社など6カ所を同容疑で家宅捜索した。29日にかけて埋設場所を掘り起こす方針。
県廃棄物対策課によると、同社は2005年11月から06年1月にかけ、同社の最終処分場に隣接する埋め立て許可区域外の敷地に廃プラスチックなどを埋め立て処分した。
県は昨年2月と4月、和崎社長らに対し全量撤去を命じたが、同社は期限の昨年5月までに完了しなかった疑い。県によると、現在も廃棄物は埋まったままという。
処分場近くに住む主婦(63)は「刑事告発が遅すぎた。地元の住民は日々、命の不安を感じながら暮らしており、不法投棄の撤去を一日でも早くしてほしい」と訴えた。
出典:西日本新聞