さび水飛散 民家に付着 麻生区のごみ焼却施設 市が謝罪、損害補償へ
2010/01/22
ニュース
川崎市は二十一日、ごみ焼却施設「王禅寺処理センター」(麻生区王禅寺)の煙突踊り場部分からさび水が飛散し、周辺の民家に付着する被害が生じた、と発表した。健康被害に関する問い合わせはない。
市は二十二日以降、住民説明会を開いて謝罪するとともに、住居や乗用車への損害を補償する。
市処理計画課によると、十三日午後一時半ごろ、近隣の青葉区美しが丘西二の住民から「自宅の外壁や自家用車に汚水が付着した」と、市に通報があった。
市が十四日に煙突を調査すると、踊り場一帯にさびが広がり、雨水を流す排水溝が完全に詰まっていた。同施設周辺では十二日が雨だったため、同課は排水溝に流れずに踊り場にたまった雨水が、強風で飛散したとみている。
十三日は現場一帯は西風で、市は同施設東側の美しが丘西二丁目の民家約百棟に被害が出たとみている。市は、洗車代や修繕費などを支払うという。二十二日からさびを除去する塗装工事を行う。
市が昨年二月に定期点検を行った際は、軽いさびが見られた程度だったため修理などは行わなかった。同課は「定期点検を行ったとはいえ、ご迷惑をお掛けして申し訳ない」としている。
出典:東京新聞