キャップ回収運動浸透 4回目、最多12万個送付へ
2009/12/24
環境省
洲本市の五色町商工会青年部が、ペットボトルの蓋(ふた)を集めてリサイクルし、加工品の販売益で開発途上国の小児医療を支援する「エコキャップ運動」に取り組んでいる。
昨秋から始め、集めた蓋を既に3回、NPO法人・エコキャップ推進協会(横浜市)の登録リサイクル業者に送付。4回目は年明けにも約12万個を送る予定だ。
リサイクルに回すペットボトルは蓋を取って回収するが、蓋もリサイクルして植木鉢や水彩画パレットなどに加工。その販売益をポリオワクチンの寄付に充てる運動で、蓋800個で1人分に相当するという。
同青年部は昨年10月、まちづくり委員長(当時)の伊藤公一さん(33)が運動への参加を決め、五色のGを冠して「G―★ECO(ジー・アイ・エコ)」活動と命名。
五色地域の小学校や保育園、公共施設、企業などに呼びかけ、商工会員らもそれぞれの職場で集めて、12月に約1万9200個を滋賀県の登録業者に送った。今年5月は約6万4800個、9月には約10万3440個に増えた。
ただ、宅配便による送付はコストが重く、9月は青年部員が自分の車で輸送。送り先も神戸市に業者が見つかり、近くなった。今回は数がさらに増えて約12万600個、重量は約300キロに達しているという。
商工会館内の和室に保管してあり、「浸透してきたが、無理に運動を広げるのではなく、継続が第一」と伊藤さん。活動で地域の絆(きずな)が強まればと願っている。
出典:読売新聞