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ゴミ焼却+下水処理=「エネルギー工場」

2009/12/17

環境省

 老朽化した大阪市城東区のごみ焼却場「森之宮工場」の建て替え問題で、市はこの工場を2020年までに現地で建て替えることをきっかけに、近くの「中浜下水処理場」と一体で運用し、エネルギー供給施設として整備する検討を始めた。

 ゴミの焼却と下水処理場で生まれたエネルギーを効率よく利用して、余剰分を近くの住宅や企業などに供給していきたいという。市の担当者は「『迷惑施設』と言われがちな施設を有効活用した、全国的にも珍しい取り組み」としている。

 市によると、森之宮工場ではごみを燃やしたときに出る年8万トンの蒸気を薬品会社や都市再生機構などに供給し、年5千万円の収入を得ている。一方、中浜下水処理場では汚泥が発酵するときに出るメタンガスを利用して1日に1万2千キロワット時を発電、処理場内の電力の2割を賄っているが、企業などに供給するほどの能力はない。

 そこで、市は両施設の蒸気やガスのエネルギーを一体的に運用して効率化し、余剰エネルギーをより多く生み出せる施設を整備しようと検討を始めた。

 森之宮工場は市内で最も都心部にある工場。老朽化による建て替えには近隣住民の反対もあったが、平松市長は「単にごみを燃やす施設ではなく、環境に配慮して発電などにも有効活用したい」と意欲を示していた。中浜下水処理場は大規模改修の予定はなく、現在の建物を使って計画をすすめる見通し。

出典:asahi.com

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