汚泥を不法投棄 容疑の業者逮捕 熊本など3県警
2009/12/05
ニュース
福岡県田川市の産業廃棄物収集運搬会社「九州エコテック」などが、古紙再生時に出る「製紙スラッジ(汚泥)」を不法投棄していたとされる廃棄物処理法違反事件で、福岡、熊本、佐賀の3県警の合同捜査本部は4日、同法違反(不法投棄)の疑いで、福岡県中間市小田ケ浦2丁目の同社社長中村泰三容疑者(66)を逮捕した。
捜査本部は、3県をまたいだ不法投棄が繰り返されていた可能性があるとみて調べている。
逮捕容疑は、同社の従業員らに指示し、昨年10月中旬ごろ、田川市内の自分名義の土地に、佐賀県小城市内の製紙工場が排出した製紙スラッジと廃プラスチック計約70トンを不法投棄した疑い。容疑を認めているという。廃棄物は穴を掘って土中に埋めていた。
中村容疑者は九州エコテックと、関連の産廃処理会社「サンクス」(田川市)の社長を兼務。捜査本部は6月、小城市内の製紙工場から運び出した製紙スラッジ約25トンを、熊本県南小国町の牧場に不法投棄した同法違反容疑で、両社などを家宅捜索していた。
出典:西日本新聞