「エコ学祭」実践、三重大 あすから
2009/11/06
ニュース
津市の三重大キャンパスで7、8日に開かれる「第61回三重大学祭」を環境に優しいイベントにしようと、学生らが「エコ学祭」を合言葉に準備を進めている。
模擬店などで出るゴミの分別やリサイクルを徹底するほか、教授らが開発した二酸化炭素(CO2)削減量の計測装置を使った企画も行う。
三重大は2年前に環境管理の国際規格「ISO14001」の認証を取得。全学生にエコバッグを配り、学内の売店でレジ袋を全廃するなど、エコ活動に力を入れている。内田淳正学長が目標に掲げる「世界一の環境先進大学」を大学祭でも実践するべく、実行委員会の学生らが様々な取り組みを計画している。
実行委の「エコ担当」に選ばれた学生5人は、8月に県内外のリサイクル工場を見学し、ゴミ分別の大切さを痛感したという。
今年の大学祭では、ゴミをペットボトル、アルミ缶、スチール缶、ビン、割りばし、生ゴミなどに12分別する。昨年までキャンパスに置かれていたゴミ箱を再利用して設けたゴミステーション「ゴミナビ」で、実行委の学生らが来場者に分別方法を指導する。
食べ物を扱う模擬店には、リサイクルトレー計約3万6000枚を導入。来場者が焼きそばなどを食べた後、トレー表面のシートをはがしてゴミナビに持って行けば、回収され、工場で新品に生まれ変わる。
アルミ缶の重量から、リサイクルによるCO2削減量を表示する装置「エミッション・バンク」もお目見え。生物資源学部の佐藤邦夫教授がNPO法人や企業と共同開発した。大学祭期間中、1キロ・グラムのアルミ缶を持参した来場者には、実行委から粗品を贈呈する。
エコ担当の教育学部3年井ノ口徹さん(20)は「リサイクルだけでなく、ゴミを減らす努力もしたい。大学祭は、多くの人にエコ活動の大切さを感じてもらえるチャンス」と話している。
出典:読売新聞