カセットボンベ ごみ出し注意 亀岡、収集車から出火
2009/11/04
ニュース
ごみ収集車の回収した家庭ごみが出火し、車両の一部を焦がす事故が京都府亀岡市で相次いでいる。本年度は既に5件と、2008年度一年間の発生件数4件を上回った。大半は「カセットボンベ」と呼ばれる卓上こんろのボンベに残ったガスが原因といい、鍋料理が増える季節を迎えて市は警戒を強めている。
■残留ガス原因?本年度すでに5件
本年度のごみ収集車の火災事故は4、5、6、7、9月に1件ずつ起きた。うち4件は埋め立てごみを回収中の「パッカー車」内で発生。焦げたごみの中からカセットボンベやスプレー缶、使い捨てライターが見つかった。9月の1件は燃やすごみの回収中で、原因は特定されていないがパッカー車内で爆発が起きた。
パッカー車は、回転する鉄板で巻き込むようにごみを圧縮する。金物のごみと鉄板がこすれ合うと火花が飛ぶことがあり、ボンベやライターなどから漏れたガスに引火、爆発する危険があるという。
市によると、毎年秋以降にカセットボンベの回収量が増加。06年度は火災事故全9件のうち4件、07年度は7件中4件、08年度は4件中2件が秋から冬に起きている。
ボンベを振った時に液体の音がするとガスが残っているという。市環境事業課は「ボンベにくぎなどで穴を開けるのは火花に引火する可能性があり危険」とし、「風通しのよい屋外でノズルを押しつけ、ガスを完全に出し切ってから埋め立てごみに出してほしい」としている。
出典:京都新聞