廃棄ブラウン管のリサイクル活況 アナログ終了控え能力増強
2009/10/06
ニュース
薄型テレビの普及に伴って廃棄されるブラウン管テレビが増え、電機メーカーがリサイクル工場の処理能力を増強している。2011年のアナログ放送終了を控えて廃棄量は今後も増える見通しで、各社は新技術の導入や作業員の増員などを進めている。
シャープ(出資比率43・3%)や三洋電機(同3・3%)、ソニー(同)などが出資する関西リサイクルシステムズ(大阪府枚方市)では、テレビ専用の第2工場(三重県伊賀市)の処理台数が、今年7月と8月は前年同月比70%増、9月は75%増の伸びとなった。
同工場は3月、それまで手作業で引きはがしていたブラウン管の鉄製バンドを、機械で巻き取る全自動システムを導入。エコポイント制度が始まった5月以降、作業員を1・4倍の約70人に増やしたが、ほぼフル稼働の忙しさという。
同社は、年間の処理台数が08年度の約35万台から、09年度は50万台以上に増えると予測。増加は11年7月ごろまで続く見通しだ。
一方、パナソニックはレーザー光線を使ってブラウン管のガラスを切断する技術を開発した。兵庫県加東市のリサイクル工場に切断機を導入、それまでの工法に比べて1台当たりの処理時間を3分の1に短縮した。
出典:47NEWS