ごみ焼却場「森之宮工場」現地建て替えへ大阪市が方針
2009/09/25
ニュース
平松邦夫市長が、ごみ焼却場「森之宮工場」(城東区)の移転建て替え凍結を打ち出していた問題で、市は24日、同工場の敷地を一部拡張した上で、現地建て替えを行う方針を固めた。
同日開かれた市ごみ焼却場整備・配置計画検討委員会で、市側が提示した現地建て替えを、委員も大筋で了承した。来月の次回会合で取りまとめる報告書に正式に盛り込む。
市は、森之宮工場など老朽化が進んでいる3工場のうち1工場を廃止する方針で、委員会では森之宮工場について(1)廃止(2)現在の敷地(約1万3千平方メートル)を約4千平方メートル拡張し建て替え(3)近隣の移転予定地(約2万6千平方メートル)に建て替え-の3つの選択肢を提示。
同工場を廃止した場合、市内中央部がカバーできなくなる工場配置上の問題のほか、平成32~37年度にごみ処理能力が毎年約0・7万トン不足すると試算した。
(3)と比較した場合、工場規模が小さい(2)の方が、当面の建設コストや管理運営費がより小さいと分析。今後ごみ減量が進む見通しもあって「できるだけ新たな用地を使わずに建設したほうが望ましい」とした。
また、河川や下水処理場などに囲まれた現在の工場敷地よりも移転予定地の方が有効に活用できる可能性が高いと指摘した。
出典:産経ニュース