家庭ごみ収集量急増 ガスボンベなどで出火続発
2009/09/25
ニュース
熊本市で今月に入り、「家庭ごみ」の収集量が急増している。10月からごみ袋が有料化されるのを前にした“駆け込みごみ出し”とみられ、市は収集車の台数を増やすなどして対応に追われている。
有料化の対象にならないスプレー缶やガスボンベのごみも増え、処理の仕方が不適切なために収集車の火災につながる事故も相次いでおり、市は「有料化されるごみの区分を知ってもらい、分別ルールやマナーを守ってほしい」と呼び掛けている。
市廃棄物指導課によると、有料化されるのは、家庭から出る可燃性の「燃やすごみ」と、ガラスや瀬戸物、小型の家電製品など資源回収されない不燃ごみにあたる「埋立ごみ」の2種類。このうち、埋立ごみについては、1日の平均回収量は十数トンだったのが、9月は1日70トン近くに増えているという。
市は、旧市内のごみ収集車の稼働台数を6台から最大十数台に増やして対応。それでも、収集業務は通常より数時間長くかかり、埋め立て処分場への搬入時間を延長せざるを得ないという。
一方、年間10件程度だった収集車の出火事故は今月、既に8件に上っている。24日には熊本市帯山3丁目付近で発生し、収集したごみが焼け、中から穴が空けられていないガスボンベが見つかった。
これまで出火した車からも、有料化の対象ではない「資源ごみ(缶類)」のスプレー缶やガスボンベが見つかっており、漏れたガスなどに引火した可能性が高いとみられている。
市は「ガスボンベなども有料化されると勘違いされ、捨てられているのではないか。改めて分別方法や有料化されるごみの区分を周知したい」と話している。
出典:読売新聞