多治見市:不法投棄防止に監視カメラ配置 /岐阜
2009/09/12
ニュース
多治見市は、昨年度だけで200件以上発生した不法投棄を防ぐため、夜間撮影もできる移動式の不法投棄監視カメラを導入。10日、不法投棄全体の7割が集中している市西部の山林地帯に配置した。
同市では昨年度、222件の不法投棄があり、00年度と比べると約3・6倍に増えた。回収した総重量は約25トン。重量は減少傾向にあるが、これは一般家庭から出たごみが増えたためとみられる。投棄物の内容としては、古タイヤが402個と最も多く、テレビ(61台)、冷蔵庫(33台)、洗濯機(16台)と続いている。
投棄場所は、愛知県と接していて交通量の多い国道や、山中を通る道路の脇など。市西部の池田、小泉、根本と市北部の姫地区に7割以上が集中している。
監視カメラは高さ約2メートルで、人や車を赤外線センサーで感知し、高感度カメラで自動撮影する。24時間監視体制をとり、証拠写真が撮れた場合は警察に通報するという。
重量は約90キロあり、簡単には持ち運べず、特殊工具でしか解体できないようになっている。同市では、今年度から月1回の夜間パトロールを委託しており、監視カメラと合わせて不法投棄の根絶をめざす。
出典:毎日新聞社